日本野菜ソムリエ協会が12月10日(水)に、野菜ソムリエが選ぶ、最もおいしい『みかん』NO.1を決定する「第5回全国みかん選手権」を開催。全国各地の産地から届いた41品のみかんを評価員である野菜ソムリエ37人が産地や品種、生産者などの情報をすべて伏せて食味。そのおいしさを審査し、評価員全員の合計点数によって各賞を決定した。
最高金賞はサンヤ農場の「ゆら丸」が受賞
最高金賞は、サンヤ農場の「ゆら丸」が受賞。評価員は「甘味の中に酸味を感じられる大変バランスの良いお味でした。果肉の粒はゼリーのような食感でジューシーさもあり美味。何個でも食べたくなる大変おいしいみかんでした」とコメント。生産者は「濃厚で酸味と甘味のバランスがよく、小さなお子様からご年配の方まで大変好評いただいています。除草剤、防腐剤、ワックス不使用で、安心・安全を第一に考えています。食べたみんなが笑顔になる『ゆら丸』です」と語った。
金賞・銀賞・銅賞を7つのみかんが受賞
杉浦公彦氏の「EMみかん」は、金賞を受賞。評価員は「色が鮮やかで大変美味しいです。一口目から甘みと酸味を強く感じ、互いを引き立てあっています。あと口もさわやかさが残ります」とコメントした。
山下農園の「樹上完熟ゆら早生」は金賞、「樹上完熟早生みかん」は銀賞を受賞した。評価員は「樹上完熟ゆら早生」については「味はとてもバランスが良く濃厚な印象」「樹上完熟早生みかん」については「ひと口食べると果汁が広がった。1粒1粒の果肉がしっかり詰まって食べ応えがあった。香りもさわやか」とコメントした。
ORANGE LABO.豪の「豪蜜柑」は銀賞を受賞。評価員は「口に入れた瞬間に感動しました。甘みも酸味もしっかりあってバランスもとても良いみかんでした。薄皮も口に残らず、食べた後にも美味しかったみかんの風味で感じる事ができました」とコメントした。
きただ農園 まーくん家の「まーくん家のみかん」は、銅賞を受賞。評価員は「みかんの甘さに合ったバランス良い酸味と果肉の粒々感が口の中に入れるとアロマのような芳香とともに口の中に広がります。最高のみかん！」とコメントした。
片山果樹園の「とびっきりの愛媛 温州みかん」は、銅賞を受賞。評価員は「口に入れた時からすぐに甘みを感じる。ゼリーのような食感」とコメントした。
ヤマイシ果樹園の「雲谷みかん 太陽のおこたズ」は、銅賞を受賞。評価員は「2～3房一緒にほおばると甘さ、酸味、食感のバランスが良くおいしさが一体となって口中に溢れました」とコメントした。
ほか入賞は10品。静岡県・日下農園の「日下みかん」、鹿児島県・アグリカルテットの「あめ玉みかん」、和歌山県・木村農園「濃い味旨味みかん」、長崎県・長崎SAKAMOTO果樹園の「伊木力みかん(させぼ）」、愛媛県・小林果園の「媛一みかん20」、佐賀県・ひがじま農園の「根域制限太幸早生」、高知県・ふじ農園の「特別栽培みかん」、和歌山県・わかやまマルシン園の「紅早生みかん」、佐賀県・吉田みかん園の「樹上完熟みかん(上野早生）」、和歌山県・若林農園の「アルギット有田みかん」が受賞した。
「第5回 全国みかん選手権」の傾向は
「第5回 全国みかん選手権」の傾向について、野菜ソムリエプロ・北原由賀さんは「甲乙つけがたいととても美味しいみかんが多かったです。糖酸と果汁バランスが良いみかんが多く近年の気候変動の中での栽培、生産者様たちの素晴らしい努力の賜物だと感じました」。
野菜ソムリエプロ・蜂須賀のぞみさんは「とてもレベルが高く、評価が難しかったです。農家のみなさの工夫とご苦労がわかり、大変貴重な経験となりました」とコメントを寄せた。
野菜ソムリエは、野菜・果物の知識を身につけ、その魅力や価値を社会に広めることができるスペシャリスト。2025年3月末時点で累計受講生数は72,091人。
全国青果物選手権は、野菜ソムリエが最もおいしい野菜・果物を選ぶ品評会。価値あるおいしい青果物を評価し、広く世の中に発信することで、生産者を応援し、日本の農業の活性化に寄与することを目的としている。
受賞したみかんをチェックしてみては。
第5回 全国みかん選手権 特設HP：https://www.vege-fru.com/event/summit/2025/oct_2
全国青果物選手権HP：https://www.vege-fru.com/event/seika
日本野菜ソムリエ協会HP：https://www.vege-fru.com
(熊田明日良)
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